株主優待【新設・変更・廃止】最新ニュース[2019年]
2018年3月23日 ザイ・オンライン編集部

ANAホールディングス(9202)、株主優待の内容を
一部変更! 早期からのチケット予約が可能になるも、
運賃制度の改正に伴って優待による割引額が不透明に

ANAホールディングス株式会社が株主優待の内容を一部変更すると、2018年3月22日に発表した。

ANAホールディングスの株主優待は、毎年3月末と9月末時点の株主を対象に実施されており、従来の内容は「100株以上を保有する株主に、保有株数に応じて、国内営業路線片道1区間を割引運賃で利用できる『株主優待番号案内書』を年2回贈呈。ほか、100株以上の全株主に、自社グループ施設優待券のセット1冊を年2回贈呈」というもの。

ANAホールディングス(9202)の株主優待ANAホールディングスは国内線・国際線ともに日本で首位の航空会社。
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 今後も優待品に変わりはないが、「株主優待番号案内書」によって優待運賃で搭乗できるチケットの発売期間や、価格などが変更になる。今回の変更は2018年10月28日搭乗分から、国内線の運賃制度が変更されることに伴うもの。このため、変更の適用も2018年10月28日搭乗分(2018年8月28日発売分)からとなる。

 なお、変更の内容は以下のとおり。

【発売期間の変更】
従来、優待運賃のチケットは搭乗日の2カ月前からしか購入できなかったが、2018年9月3日発売分より、搭乗日の355日前から購入できる。

【優待運賃の価格の変更】
従来、優待運賃の価格は片道運賃の50%割引だったが、2018年10月28日搭乗分から片道運賃が廃止され、「ANA FLEX 運賃」(空席連動型運賃)が導入されるのに伴い、「ANA FLEX 運賃」の最安値である「FLEX-D 運賃」の50%割引となる。

 【優待運賃の発売座席数について】
国内線運賃制度の変更に伴い、満席が想定される便においては、予約が取りづらくなる場合がある。 

【プレミアムクラスにおける優待運賃の利用について】
プレミアムクラスへのアップグレード料金が2018年4月1日搭乗分より変更に(現行は一律 9000円だが、受付のタイミングと路線によって異なる料金設定となる)。これに伴い、プレミアムクラスにおける優待運賃利用時のルールが、以下のようになる。 

◆プレミアム株主優待割引運賃およびプレミアム小児株主優待割引運賃は、これまで路線別に運賃額を設定していたが、普通席の優待運賃に所定のアップグレード料金を加算した運賃額に変更。 

◆これまでアップグレードポイントによる優待運賃のプレミアムクラスへのアップグレードは、当日空港のみで実施していたが、搭乗2日前からANAのウェブサイトなどで事前予約が可能になる。

ANAホールディングスの株主優待制度の詳細

 ANAホールディングスの株主優待制度の詳細
 基準日  保有株式数  株主優待内容
 3月末・
 9月末
 100株以上  ◆株主優待番号案内書1枚(×年2回)
(※以下100株ごとに1枚増)
 ◆自社グループ優待券1冊(×年2回)
(内容は以下のとおり)
 (1)IHG・ANA・ホテルズグループジャパン
(「インターコンチネンタル」「ANAクラウンプラザ
 ホテル」「ホリデイ・イン」・「ANAホテル」)
 宿泊(ベストフレキシブル料金の室料のみ20%割引)
 6枚、飲食(10%割引)5枚、婚礼(10%割引)1枚、
 会議・一般宴会(15%割引)3枚

 (2)「ANAハローツアー」(海外ツアー)
「ANAスカイホリデー」(国内ツアー)
「ANA大人のゆとり旅」(海外ツアー)
「ANAワンダーアース」(海外ツアー)
  7%割引券各2枚
 (3)空港売店(「ANA FESTA」他)10%割引券5枚
 (4)自社指定商品の優待価格販売
 (5)ゴルフ場(「武蔵の杜カントリークラブ」)
 ビジター料金割引券4枚
 (6)ゴルフ場(「早来カントリー倶楽部」)
 ビジター料金割引券3枚
 400株以上  ◆株主優待番号案内書4枚(×年2回)
(※以下200株ごとに1枚増)
 ◆自社グループ優待券1冊(×年2回)
 1000株以上  ◆株主優待番号案内書7枚(×年2回)
(※以下400株ごとに1枚増)
 ◆自社グループ優待券1冊(×年2回)
 10万株以上  ◆株主優待番号案内書254枚(×年2回)
(※以下800株ごとに1枚増)
 ◆自社グループ優待券1冊(×年2回)
 備考  ※3月末時点の株主に贈呈されるグループ優待券の有効期限は同年6月~11月末。
  9月末時点の株主に贈呈されるグループ優待券の有効期限は12月~翌年5月末。
 ※ホテルの優待は一部対象除外ホテルあり。

ANAホールディングスが発表した今回の株主優待の変更は、2018年10月28日搭乗分からの運賃制度の変更に伴うもの。今回の変更により、早期からの予約で株主優待が利用可能になる一方で、繁忙期にはこれまで以上にチケットを予約しづらくなることが予想される。また、「空席連動型運賃」の導入によって株主優待による割引金額も不透明になったことで、今回の変更を「株主優待の改悪」と受け止めている投資家も多いようだ。

 なお、ANAホールディングスは国内航空会社首位。2018年3月期(通期)の連結業績予想は、すべて前期比で売上高9.0%増、営業利益9.9%増、経常利益は6.9%増、当期純利益は33.6%増と堅調。

■ANAホールディングス
業種 コード 市場 権利確定月
空運業 9202 東証1部 3月末・9月末
株価(終値) 単元株数 最低投資金額 配当利回り
4056円 100株 40万5600円 1.48%
※株価などのデータは2018年3月23日時点。最新のデータは上のボタンをクリックして確認してください。