株主優待【新設・変更・廃止】最新ニュース[2019年]
2017年4月12日 ザイ・オンライン編集部

百貨店の丸栄(8245)が、株主優待の廃止を発表!
興和による公開買い付け(TOB)実施決定で
株主優待が廃止、TOB成立後は上場廃止の見込み

 株式会社丸栄は、毎年2月末と8月末時点の株主優待名簿に記載された株主に対し、これまで実施していた株主優待を廃止すると、2017年4月12日に発表した。

丸栄が従来実施していた株主優待は、「100株以上保有する株主に、保有株数に応じて、百貨店の『丸栄』で利用できる『買い物優待券(10%割引)』を贈呈」というもの。

丸栄は名古屋の老舗百貨店。
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 今回、丸栄が株主優待を廃止する理由は、親会社である医薬品メーカーの興和株式会社が、公開買付け(TOB)の実施により、丸栄の完全子会社化を目指すと発表したため。TOB価格は1株=128円で、公開買い付け期間は4月13日から5月29日まで。TOB成立後、丸栄は上場廃止となる見込み。

丸栄の株主優待は、2017年2月末時点の株主への実施分で最後となった。なお、すでに発行されている株主優待券は、有効期限まで公開買付けの成否にかかわらず利用可能。

丸栄が廃止する株主優待の詳細は?

丸栄が廃止する株主優待の内容
 基準日  保有株式数  株主優待内容
 2月末/
 8月末
 100株以上  買い物優待券(10%割引)5枚×年2回
 1000株以上  買い物優待券(10%割引)20枚×年2回
 1万株以上  買い物優待券(10%割引)50枚×年2回

丸栄の株主優待は、買い物時に利用できる割引券なので、優待利回りの算出は不可能。しかし、名古屋近郊に住んでいて、百貨店の丸栄をよく利用していた人などにとっては、今回の廃止は残念なニュースと言えるだろう。なお、TOB価格は4月12日の終値80円の1.6倍となる128円となっている。

 ただ、丸栄は主力の衣料品などの売り上げが落ち込み、業績の低迷が深刻化していた。今後は、興和の完全子会社となり、百貨店からの完全撤退も視野に入れつつ、テナント中心の業態に転換する方針を固めている。

 なお、丸栄は百貨店経営(店舗は名古屋市の栄本店のみ)と不動産賃貸を手掛ける企業。母体は、1615年創業の「十一屋呉服店」。2017年2月期の連結業績は、前期比で売上高が10.5%減となるなど、振るわない状況。4月13日以降の株価は、TOB価格128円に寄っていくと思われる。

■丸栄
業種 コード 市場 権利確定月
小売業 8245 東証1部/名証1部 2月/8月
株価(終値) 単元株数 最低投資金額 配当利回り
80円 1000株 8万円 --
※株価などのデータは2017年4月12日時点。最新のデータは上のボタンをクリックして確認してください。