株主優待【新設・変更・廃止】最新ニュース[2019年]
2017年3月24日 ザイ・オンライン編集部

TASAKI、MBOによる非上場化で株主優待を廃止!
従来は100株以上の保有で10%割引券がもらえたが、
自社株買収による上場廃止に伴い、株主優待も廃止に

 株式会社TASAKIは、毎年4月末と10月末時点の株主優待名簿に記載された株主に対して実施していた株主優待を廃止すると、2017年3月24日に発表した。

TASAKIが従来実施していた株主優待は「100株以上保有する株主に、保有株数に応じて、自社商品のショッピングで利用できる『株主優待割引券(10%割引)』を贈呈」というもの。

TASAKIは総合ジュエリー販売大手。
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 今回、TASAKIが株主優待を廃止する理由は、MBO(経営陣が金融支援を受けて、自社株などの買収をする手法)を実施するため。アジア系投資ファンドであるMBKパートナーズグループのファンドが出資する企業が、TOBで買い付ける。TOB価格は1株=2205円で、3月24日の終値1735円に約27%上乗せされた価格になる。公開買い付け期間は3月27日から5月11日まで。TOB成立後、TASAKIは上場廃止となる。

 なお、同様の理由により、2017年10月期の配当予想を修正し、中間配当及び期末配当を行わないことも発表している。

TASAKIの株主優待は、2016年10月末時点の株主への実施分で最後となった。なお、すでに発行されている株主優待割引券は、有効期限まで公開買付けの成否にかかわらず利用可能。

TASAKIが廃止する株主優待の詳細は?

TASAKIが廃止する株主優待の内容
 基準日  保有株式数  株主優待内容
 4月末/
 10月末
 100株以上  株主優待割引券(10%割引)2枚×年2回
 500株以上  株主優待割引券(10%割引)4枚×年2回

TASAKIの株主優待は、自社商品のショッピングで利用できる割引券なので、優待利回りの算出は不可能。ただし、TASAKIのジュエリーは高価格帯の商品が多いため、10%割引券を利用すればかなりお得だったはずだ。とはいえ、頻繁にTASAKIで買い物するごく限られた人でなければ、年2回贈呈される株主優待割引券をムダなく使い切ることはできなかったと思われるので、今回3月24日の株価を約27%上回るTOB価格で買い取られることは株主優待を活用できない株主にとっては朗報かもしれない。

 なお、TASAKIは真珠養殖からスタートし、現在は総合ジュエリー販売を手掛ける企業。海外展開に積極的で、世界中で出店を加速中。2017年10月期の連結業績予想(通期)は、売上高で前期比3.7%増、営業利益で11.8%減、経常利益で0.1%減、当期利益で2.3%増を見込む。今回のMBO及び株主優待と配当の廃止情報は2017年3月24日の16時に発表されたが、発表前のザラ場中にMBOの実施について速報を出したメディアがあったことから、TASAKIの株価は直後から急騰し、最終的に前日比11.94%上昇となった。3月27日以降の株価は、TOB価格2205円に寄っていくと思われる。

■TASAKI
業種 コード 市場 権利確定月
その他製品 7968 東証1部 4月/10月
株価(終値) 単元株数 最低投資金額 配当利回り
1735円 100株 17万3500円 2.59%
※株価などのデータは2017年3月24日時点。最新のデータは上のボタンをクリックして確認してください。